【12月1日 AFP】中南米初の同性婚夫婦となるはずだったアルゼンチンの男性カップルが挙式を目前にして、最高裁の判断が出るまで婚姻許可の一時停止を言い渡された。

 このカップルはブエノスアイレス(Buenos Aires)在住のアレハンドロ・フレイレ(Alejandro Freyre)さん(39)とホセ・マリア・ディ・ベロ(Jose Maria Di Bello)さん(41)。

 2人は数年前に結婚を申請した際、男性同士であることを理由に許可されなかった。このため、2人が異議申し立てを行った結果、ブエノスアイレス地裁のガブリエラ・セイハス(Gabriela Seijas)判事は前月13日、登記所に2人の婚姻を公式に登記するよう命令を出した。これに伴い、フレイレさんらは1日に結婚式を挙げると宣言した。

 ところが挙式前日の30日になって、同地裁のマルタ・ゴメス・アルシーニャ(Martha Gomez Alsina)判事は、婚姻には最高裁判所の許可が必要だとして、2人に最高裁判断が出るまで挙式と婚姻を延期するよう言い渡した。

 アルシーニャ判事は、延期は決して偏見に基づくものではないと強調したうえで、同性カップルにも結婚式を挙げる権利はあると話した。(c)AFP

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