【11月28日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)で30年間ゼネラルマネージャー(GM)を務めたウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)氏が27日、フランツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)氏の後任として会長に就任した。

 クラブの年次総会で満場の拍手を受けて新会長に選出されたヘーネス氏に対し、カール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)代表は「ウリ、30年間にわたるその純粋な情熱に感謝する」とコメントしている。

 1970年代にバイエルンで活躍し、ドイツ代表として72年の欧州選手権(European championship 1972)や74年のW杯西ドイツ(当時)大会優勝を経験しているヘーネス氏は、度重なるひざの怪我により79年に引退し、クラブのスタッフとなった。

 当時のバイエルン・ミュンヘンは多額の負債を抱え、年間売上高は1200万マルク(約600万ユーロ、約7億8000万円)だったが、クラブはヘーネス氏の下で繁栄し、チームは16度のリーグ優勝や2000-01シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)制覇を成し遂げている。同日には08-09シーズンのクラブの年間売上高が2億6870万ユーロ(約348億円)で、収益は250万ユーロ(約3億2000万円)と発表されている。

 また、2008年に発表されていた通り、元ドイツ代表で会長を務めていたベッケンバウアー氏は、名誉会長の座に就いている。(c)AFP