【11月27日 AFP】ポーランドの首都ワルシャワ(Warsaw)の動物園が27日、石器時代の穴居人の格好をした人間の展示を始めたと発表した。ボランティアの男女2人が以前サルを展示していた檻の中で過ごすというもので、来場者に人間も動物であることを思い出してもらいたいのだという。

 動物園の副園長によると、動物の皮をまとった男性(24)と女性(18)がたき火をしながら毛づくろいし合ったり、檻の中をのぞく来場者を眺めたりしてのんびりと過ごすという。

「彼らはとても静かでおとなしく、かみついたりしません。ねぐらの前を通り過ぎる見知らぬ人たちに興味津々です」といい、「彼らコミュニケーションを試みてもいいし、食べ物をあげても構いません」(副園長)という。

 新しい展示について副園長は「宇宙における人間の居場所について考えさせる面白い試み」だと説明した。

 この展示とあわせて、先史時代の人間の生活や、マンガ「フリントストーン(The Flintstones)」が典型的に示している現代における先史時代の人間に対するイメージに焦点をあてた各種のイベントも行われる。29日まで。(c)AFP