植物状態と「誤診」されていた男性、回顧録執筆に意欲
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【11月26日 AFP】23年間も「昏睡(こんすい)状態」と「誤診」されていたベルギー人男性が、自身の数奇な人生を本に執筆することを考えていると、この男性の脳が機能していることを検査で発見した医師が24日、明らかにした。
技術系の学生で武術に夢中だった、ロム・ハウベン(Rom Houben)さんは、1983年11月に交通事故にあう前は仏語、オランダ語、英語、そして(少しではあるが)独語の4か国語を話すことができた。主治医を務めるリエージュ大学(University of Liege)のスティーブン・ローレイズ(Steven Laureys)教授によると、ハウベンさんは現在でも、これらの言語で意志の疎通を図ることができるという。
2006年に「植物人間ではない」との正しい診断が下されて以来、ハウベンさんは指を動かすための機能を回復し、現在は特殊なコンピューターを使ってメッセージをタイプすることができる。最近では、滞在する介護施設から母親へテキストメッセージを送ることができるようになった。複雑な質問、例えば「生き続けたいですか?」といった質問に答えることもできる。
ローレイズ教授はAFPに対し、「彼は自分の経験について書きたいと思っている。喜ばしいことだ」と語った。
教授らが最近行った調査によると、ハウベンさんのようなケースは決して珍しいことではない。ある患者グループでは、昏睡状態と誤って診断されていた人が40%を超えていたという。(c)AFP
【関連記事】23年間昏睡状態、実は意識あり ベルギー
技術系の学生で武術に夢中だった、ロム・ハウベン(Rom Houben)さんは、1983年11月に交通事故にあう前は仏語、オランダ語、英語、そして(少しではあるが)独語の4か国語を話すことができた。主治医を務めるリエージュ大学(University of Liege)のスティーブン・ローレイズ(Steven Laureys)教授によると、ハウベンさんは現在でも、これらの言語で意志の疎通を図ることができるという。
2006年に「植物人間ではない」との正しい診断が下されて以来、ハウベンさんは指を動かすための機能を回復し、現在は特殊なコンピューターを使ってメッセージをタイプすることができる。最近では、滞在する介護施設から母親へテキストメッセージを送ることができるようになった。複雑な質問、例えば「生き続けたいですか?」といった質問に答えることもできる。
ローレイズ教授はAFPに対し、「彼は自分の経験について書きたいと思っている。喜ばしいことだ」と語った。
教授らが最近行った調査によると、ハウベンさんのようなケースは決して珍しいことではない。ある患者グループでは、昏睡状態と誤って診断されていた人が40%を超えていたという。(c)AFP
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