【11月26日 AFP】国際通貨基金(International Monetary Fund)は25日、財源再構築の一環として、スリランカ中央銀行に金10トンを3億7500万ドル(約330億円)で売却したと発表した。

 IMFが金を売却するのはここ1か月で3回目。世界的金融危機の中、IMFは貸付金利に頼る度合いを下げ、財源を強化することを模索している。

 金価格は23日、1オンス1170ドル超と史上最高値を更新した。以降、経済が不透明な中、比較的安定した投資先として、金価格は上昇を続けている。

 今回の売却により、IMFが中銀に売却した金は累計212トンとなった。インドが10月19日~30日の間に200トンを67億ドル(約5850億円)で、モーリシャスが11月11日に2トンを7170万ドル(約63億円)で購入した。

 IMFは7月、スリランカ向けの27億ドル(約2360億円)の融資を承認した。融資期間は20か月。同国の財政は、反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil EelamLTTE)」制圧で危機的状況に陥り、蓄えはわずか10億ドル(約870億円)まで落ち込んでいた。

 スリランカ中銀は今月、蓄えを多様化するために金の購入を進めているとしていたが、購入先や価格については明らかにしていなかった。

 IMFの理事会は9月、金403.3トンの売却を承認した。IMFは現在金約3000トンを保有しており、これは公的組織としては米国、ドイツに続く量。(c)AFP