【11月24日 AFP】オーストラリア南東部を襲った記録的な熱波の影響で、世界最高齢のヒツジ「ラッキー」が死亡した。飼い主が24日、明らかにした。

 飼い主のデルレー・ウエストガース(Delrae Westgarth)さんによれば、雌のラッキーは23日、懸命の看護にもかかわらず、23歳と6か月28日の年齢でビクトリア(Victoria)州の生まれ故郷で死んだ。

 ウエストガースさんは、オーストラリア放送協会(ABC)に「生まれ育った納屋にラッキーを運びこみエアコンをつけて、その効き目は多少あったけど、残念ながら23歳と7か月になることなくこの世を去ってしまった」と語った。

 ラッキーは2007年9月、21歳5か月の時にギネス世界記録(Guinness Book of World Records)に世界最高齢のヒツジと認定された。メルボルン(Melbourne)西部にある人口250人ほどの故郷、レークボラック(Lake Bolac)では人気者だった。

 ラッキーは母ヒツジに育児放棄されたところを発見され、ウエストガースさんの手で育てられた。ヒツジの平均寿命は10歳から12歳程度。その2倍近くを生きてきたラッキーだったが、前週の30度以上の熱波を乗り越えることはできなかった。

 ラッキーは大好きだったネクタリンの木の下に埋葬された。(c)AFP