【11月21日 AFP】22日にロンドン(London)で開幕するATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2009)で、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の世界ランキング1位をめぐる戦いは最終章を迎える。

 フェデラーはO2アリーナ(O2 Arena)で開催されるシーズン最終戦をランキング1位で迎えるが、2位のナダルが今大会で優勝すればトップの座を奪われることを理解している。

 ランキング1位をめぐる争いは、テニス史に残る両雄のライバル関係の新たな醍醐味となっており、両選手はコートの外では良好な関係を築いているが、フェデラーはテニス界ナンバーワンの地位を明け渡すつもりはないと語っている。

 22日のフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)戦で初戦を迎えるフェデラーは「それ(大会が世界ランキング1位でシーズンを締めくくる戦いになるということ)は承知している。単に良いプレーをするためにここにいると言えばうそになる。もちろん優勝し、世界ナンバーワンであり続けるためににここにいる。とてもタフな大会なので、自分もラファ(ナダル)も簡単にはいかないだろう。シーズン最終戦で運命が決まるのは楽しい。ベストを尽くし、その上でどうなるか見てみたい」と語っている。

 フェデラーはナンバーワンの座をしっかり見据えているが、ナダルはランキングにあまり関心を寄せていない。

 全仏オープンFrench Open)で4度優勝しているナダルは、両親の離婚で不調に陥り、その後は怪我でウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)連覇のチャンスを逃すなど、キャリアで最も苦しいシーズンを送っている。

 現在は怪我も完治しているナダルは、世界最高の選手と再び対戦することができて安心していると語っている。

 23歳のナダルは「精神的にも身体的にもすべての面でパーフェクトだ。世界最高の選手と対戦するので、全試合で負ける可能性もあるが、同時に全試合で勝つ可能性もある。最も重要なことはここにいることであり、楽しむことだ。ほかのこと、ナンバーワンでシーズンを終えることは重要ではない。唯一の目標は、ロンドンで自分の最高のテニスにチャレンジすることだ。勝ち進めればうれしいが、ナンバーワンになるためには優勝しなければならない。1試合も負けることができないので、自分としては現実的な目標ではない」と語っている。

 グループAでフェデラーは、ベルダスコ、地元英国のアンディ・マレー(Andy Murray)、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2009)の決勝でフェデラーを破ったファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と対戦する。

 グループBのナダルは、前回王者のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ニコライ・ダビデンコ(Nikolay Davydenko、ロシア)、負傷でアンディ・ロディック(Andy Roddick、米国)が辞退したため出場権を得たロビン・ソデルリング(Robin Soderling、スウェーデン)と同居する。

 40年にわたる大会の歴史で初めてロンドンで開催される今大会では、フェデラーとナダルは準決勝まで顔を合わせるとはないが、22日夜に行われる英国出身のマレーと全米王者デルポトロの開幕戦を皮切りに、興味深い対戦がめじろ押しとなっている。

 何度も4大大会(グランドスラム)の優勝候補に挙げられながらも、まだメジャータイトルには手が届いていない23歳のマレーに対し、21歳のデルポトロは全米オープンでフェデラーを逆転で下し、グランドスラム初優勝を果たしている。

 デルポトロは「彼(マレー)がまだグランドスラムで優勝していないのは少し驚きだ。それが今年(2009)の彼の目標だったのだろうが、来年は達成できるだろう。自分は来年か2011年まで勝てるとは思っていなかった。良い試合になるだろう。僕は彼の強さも弱さも分かっており、彼は僕のテニスのすべてを知っている。彼は地元の選手だし、2万人が彼に声援に応えるを送るだろうね」と語っている。(c)AFP