【11月9日 AFP】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世は8日、インド北東部アルナチャルプラデシュ(Arunachal Pradesh)州タワング(Tawang)の僧院を訪問した。ヒマラヤ山中の同地は中国が領有権を主張している中印国境係争地で、中国政府はダライ・ラマの訪問に激しく反発している。

 建立から400年を誇るタワングのチベット僧院はインド国内では第2の規模。チベット自治区と隣接し、ダライ・ラマが1959年に中国のチベット支配を逃れて亡命した際に最初に足を踏み入れたインドの地であるとともに、50年にわたる亡命生活を始めた記念の場所だ。

 ダライ・ラマは過去にも同地を訪れているが、中印関係が緊迫する中での訪問となった今回、中国側はこれまでになく強い反発姿勢を示している。

 アルナチャルプラデシュ州は、62年に大規模な衝突があった中印国境紛争の一因。前月にはインドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相が選挙活動の一環で同地を訪れ、中国が中印関係を損なうと警告したほか、双方に軍を動かす動きがあったとの報道もあり、緊張が高まっている。(c)AFP/Zarir Hussain