今シリーズでヤンキースは、ペティット、ともにFAで獲得した新加入のC・C・サバシア(C.C. Sabathia)とA.J.バーネット(A.J. Burnett)しか先発投手を起用しなかった。3人の先発ローテーションでのワールドシリーズ制覇は、1991年のミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)以来となる。

 指名打者制のないナ・リーグの規定が採用された敵地フィラデルフィアでの3試合は代打で出場した松井は、2回にフィリーズの先発ペドロ・マルチネス(Pedro Martinez)から右翼席に2点本塁打を放つと、1点差で迎えた3回には2死満塁から2点適時打を放ち、5回にはフィリーズの3番手JAハップ(J.A. Happ)から2点適時二塁打を放って今シリーズ通算8打点目を挙げた。

 6回にフィリーズはライアン・ハワード(Ryan Howard)の2点本塁打で追い上げたが、ヤンキースは8回途中から登板した守護神マリアーノ・リベラ(Mariano Rivera)が1回2/3を無失点に抑え、試合を締めくくった。(c)AFP/Jim Slater