【10月30日 AFP】中米ホンジュラスのロベルト・ミチェレッティ(Roberto Micheletti)暫定大統領は29日、6月の軍事クーデターで大統領職を解任されたホセ・マヌエル・セラヤ(Jose Manuel Zelaya)氏が復職することで、セラヤ氏側の代表団と合意したと語った。

 大統領府を通じて発表した声明のなかで、ミチェレッティ暫定大統領は「数分前、セラヤ氏とわれわれの交渉代表団は、(セラヤ氏の大統領復職を協議することで)署名に至った。これは、4か月におよんだ政治混乱終結の始まりだ」と語った。

 議会の承認が必要だが、ミチェレッティ暫定大統領が署名したことで、セラヤ氏の大統領復職や両氏が連立政権を組む可能性が出てきた。また、大統領選は、予定通り11月29日に実施するという。

 両者の交渉をめぐっては、米国のトーマス・シャノン(Thomas Shannon)国務次官補(西半球担当)が11月の大統領選で国際社会の支持を得るためには、両氏の合意が必要だと説得していた。

 ミチェレッティ、セラヤ両氏の代表団は再び交渉のテーブルについた29日午前、セラヤ氏支持派の人びと数百人が抗議デモを行ったが、治安部隊は警棒や催涙弾で対応した。(c)AFP