【10月30日 AFP】中国・深セン証券取引所で30日、中国版ナスダックとして新設されたベンチャー企業向け市場「創業板(チャイネクスト、ChiNext)」が取引を開始した。

 取引開始直後から買いが殺到し、上場28銘柄の初値はすべて急騰。この日最も値上がりした生物医薬関連企業の安徽安科生物工程(Anhui Anke Biotechnology)など数銘柄が、過熱気味の投機を抑制するために売買が一時停止された。

 安徽安科生物工程の初値は51.8元と、公募価格の17元から204%の急騰。映画制作会社の華誼兄弟伝媒(Huayi Brothers Media)の初値も76.4元で、公募価格28.58元から167%も上昇した。その他の銘柄も、取引開始数分で45%を超える上昇をみせた。

「創業板」は中小企業に資金調達の機会を与え、非公開投資会社や投資家の起業支援促進を目的に創設された。同市場に上場したソフトウエア企業や医療機器メーカーなど28社がこの日に調達した金額は、総額で約160億元(約2130億円)に上る。(c)AFP