【10月26日 AFP】レバノンは政府を作るのは苦手かもしれないが、料理は別なようだ。首都ベイルート(Beirut)で25日、料理の分野で3度目のギネス世界記録(Guinness Book of World Records)が樹立された。前日にギネス世界記録に認定されたばかりの2トンの豆料理「フムス(hummus)」に続き、今回記録を樹立したのは、パセリ、ブルグア(蒸した小麦を砕いて乾燥させたもの)、タマネギ、トマトで作るレバノンのサラダ、タブーラ(tabbouleh)だ。

 ギネスの審査委員が見守る中、地元の料理学校のシェフら300人が、パセリ1600キロ、トマト1500キロ、タマネギ420キロなどを使った、3.5トンのタブーラを完成させた。会場ではスピーカーからレバノン国歌が流され、集まった見物人の中にはレバノン国旗を振る人もいた。

 イベントの主催者がマイクで、「フムスはどこの料理?タブーラはどこの料理?」と問いかけると、見物人らは声をそろえ、「ここレバノン!100%レバノン料理!」と叫んだ。

 フムスやタブーラはをめぐる争いは前年、厳密に言えばまだ戦争状態にあるレバノンとイスラエルとの間で「勃発」した。それ以降、この2つの料理はレバノン特産であると明確に示すための試みが続けられてきた。

 フムスとタブーラは、なすのディップ「ババ・ガヌージュ(baba ghannouj)」などとともに、レバノンやイスラエルはもちろん世界中で人気の料理。

 このイベント「El Hommos Lebnaneh & Tabbouleh Kamen(フムスとタブーラはレバノン料理)」主催した食品業界関係者は、「このイベントは、フムスとタブーラについてのギネス記録を更新し、この2つの料理がレバノン料理であることを確認するために行ったものだ」と語った。

 レバノンの食品業界は、2002年に欧州連合(EU)の裁判所がフェタチーズをギリシャ特産のものだと判断した件と同様だとした上で、フランスがシャンパン、スコットランドがスコッチというように地域的呼称の保護に成功したように、レバノンもそうした動きに追随するべきだとしている。(c)AFP/Natacha Yazbeck