【10月26日 AFP】フランス・プロサッカーリーグ連盟(French Professional League、以下LFP)は25日、選手数人が新型インフルエンザA型(H1N1)に感染したため、1部リーグ第10節のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)対パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)戦を延期すると発表した。フランスで1部リーグの試合がインフルエンザにより延期されるのは初めて。

 パリ・サンジェルマンは24日、ルドヴィク・ジュリ(Ludovic Giuly)とママドゥ・サコ(Mamadou Sakho)がインフルエンザに感染したことを確認。さらに同クラブは25日、ジェレミ・クレマン(Jeremy Clement)も感染し、ほか2選手にも感染の疑いがあると発表した。2選手のうち1人はルイ・アルノー(Louis Arnaud)と見られている。

 フランスサッカー連盟(French Football Federation、以下FFF)の医師の派遣を受け、パリ・サンジェルマンの選手は予防策として抗インフルエンザ薬の投与を受けた。

 LFPは「日曜(25日)の午前中にパリ・サンジェルマンの選手やスタッフの健康状態を検査した結果、医療委員会の専門家がマルセイユとの試合延期、およびパリ・サンジェルマンの選手・スタッフを今後72時間隔離する勧告を出した。われわれは対戦チームの選手を含めた伝染の可能性を避けるためこの措置をとる。延期された試合日程は後日決定する」と声明を発表している。

 25日にはすでにパリ・サンジェルマンのサポーター約2000人がマルセイユを訪れており、市内中心部で両チームのサポーター約100人が激しく衝突し、サポーターを分散させるために警察が出動した。(c)AFP