【10月16日 AFP】アフガニスタンで活動する北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)の南部司令官、マート・ド・クライフ(Mart de Kruif)オランダ陸軍少将は15日、AFPのインタビューに応じ、同国南部の治安維持のためには1万~1万5000人程度の増派が必要だと主張した。

 クライフ少将は統治、開発、復興を押し進めるために、文官もさらに必要だと主張。現在、同国南部の地元復興チームとともに働く文官はわずか200人程度だという。

 また、アフガン国家治安部隊(Afghan National Security ForceANSF)や訓練を受けたアフガニスタン国家警察(Afghan National PoliceANP)の増員も必要だと語った。現時点で南部に配備されたアフガンの兵士は約1万5000人、警官は約1万人で、ISAFの約半数程度だ。

 クライフ少将は、8月20日に行われた大統領選の結果によっては南部で治安が悪化する可能性もあると指摘した。大統領選は、現職のハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領に対する不正申し立てなどで大きく混乱した。(c)AFP