【10月14日 AFP】1998年長野冬季五輪のアルペンスキーで2冠に輝いたヘルマン・マイヤー(Hermann Maier、オーストリア)が13日、2009年3月に負傷したひざが完治しないことを理由に現役引退を表明した。

 ウィーン(Vienna)で行われた記者会見でマイヤーは「スキー選手としてのキャリアに終止符を打つことを決めた」とコメントしている。

 マイヤーは、冬季五輪では長野大会での2つの金メダルを含む4つのメダルを獲得、世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)では99年ベイル(Vail、米国)大会で滑降とスーパー大回転、2005年ボルミオ(Bormio、イタリア)大会の大回転での金メダルを含む6つのメダルを獲得している。また、W杯では通算54勝を挙げ、4度の年間総合優勝(98年、2000年、01、04年)、種目別でも滑降で2度、スーパー大回転で5度、大回転で3度の年間優勝を果たした。

 練習を再開したマイヤーは、2008-09シーズンにスーパー大回転で3年ぶりに勝利を挙げたカナダ・レイクルイーズ(Lake Louise)で11月に行われるW杯での復帰を目指していた。(c)AFP/Luc Andre