【10月13日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は12日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が、3月に発表していたアフガニスタンへの米軍2万1000人増派に加え、さらに1万3000人の追加増派を承認していたことが分かったと伝えた。

 追加で増派されるのは、技術者や医療チーム、情報専門家、憲兵ら支援部隊が中心になるという。これで、オバマ大統領がこれまでに承認したアフガニスタンへの部隊増派は合計で3万4000人となる。

 オバマ大統領は、アフガニスタン駐留米軍や北大西洋条約機構(NATO)軍の司令官から増派の要請を受け、複数の増派案を検討していたが、そのうちの1案が4万人の増派だった。

 一方、ワシントン・ポストによると、年内に6万8000人に達するとされていた駐留米軍の見通しは変わらないという。

 支援部隊の増派については、米国防総省やホワイトハウス(White House)は、これまでも発表しない方針をとってきた。ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領がイラク駐留米軍の増派を発表した際も、戦闘員2万人の増派を発表するにとどまり、支援部隊8000人の増派は発表されなかった。

 イラクとアフガニスタンの駐留米軍は、今回の増派で、07年末から08年初頭の最大規模の時期を超えて最も多い数となる。(c)AFP