【10月11日 AFP】(一部更新)パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)近郊のラワルピンディ(Rawalpindi)で武装集団が同国軍総司令部を襲撃し、人質を取って立てこもっていた事件で、パキスタン軍特殊部隊は11日早朝、武装集団が立てこもる建物に突入し、拘束されていた人質30人を救出した。突入作戦では人質3人と兵士2人、武装集団の4人が死亡した。事件は約20時間ぶりに解決した。

 武装集団による10日の襲撃で起きた銃撃戦では、武装集団4人と軍の兵士6人が死亡している。

 軍の報道官によると、特殊部隊が建物に突入すると武装集団からの抵抗を受け、銃撃戦が始まった。軍の報道官は、「突入作戦の最初の段階で25人を救出し、その後5人が救出された。事態は完全に鎮圧された」と語った。また、武装集団のうち1人が逃走を図ったが、追跡した軍兵士に拘束されたという。

 匿名でAFPの取材に応じたある軍関係者は、軍の兵士の犠牲者の中に、准将と中佐が1人ずついたと語っている。また、現場にいた情報当局者も、人質の中には軍高官が含まれていたとしている。(c)AFP