【10月8日 AFP】米国防総省は7日、開発中の地下貫通型の大型貫通爆弾(Massive Ordnance PenetratorMOP)について、数か月中に配備可能になると発表した。

 3万ポンド(約1万3600キログラム)のMOPは地下貫通型爆弾(バンカーバスター)の大型のもので、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)が開発している。イランや北朝鮮などが核開発に利用しているとされるような頑丈な地下施設でも破壊できるよう設計されている。

 米国防総省のジェフ・モレル(Geoff Morrell)報道官は記者団に対し「現在、開発を進めている。数か月で配備が可能になるはずだ」と述べた。ただ、MOP開発の目的については、「敵国が大量破壊兵器を守ろうとする施設を破壊するため」とのみ説明し、膠着(こうちゃく)状態にあるイランの核問題に対応したものかどうかについてのコメントは控えた。

 米国防総省は8月、MOP開発を加速するためとして、予算を開発プロジェクトに振り替えるよう議会に要請。ABCテレビによると、「脅威環境の高い」地下目標に対応する武器を開発する「緊急の作戦上の必要」があると主張していた。(c)AFP

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