【10月7日 AFP】国連(UN)は6日、台風で大きな被害を受けたフィリピンに対する7400万ドル(約66億円)の緊急援助を呼びかけた。スイスのジュネーブ(Geneva)で行われた援助国の代表による会合の後に発表されたもの。

 国連人道問題調整部(UN Office for the Coordination of Humanitarian AffairsOCHA)によると、9月26日にフィリピンに上陸した台風16号「ケッツァーナ、(Ketsana)」と前週末に上陸した台風17号「パーマァ、(Parma)」で、フィリピンでは約4000軒の家屋が破壊された。

 首都マニラ(Manila)周辺では約40万人が避難所に身を寄せており、水が引くまで自宅に戻れなくなっている。国連の関連機関は水が媒介する病気に警戒している。

 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)の報道官は、水道と衛生施設への損害によるリスクが、特に健康施設が機能していない地域で高まっているとしている。(c)AFP