【10月2日 AFP】南太平洋のサモア諸島近海で前月29日に発生した地震と津波を辛くも生き延びた赤ちゃんが、「ツナミ(Tsunami)」と命名された。

 豪通信社AAPによると、この赤ちゃんはサモア独立国ウポル(Upolu)島南海岸の村Saleapagaに住む生後2日の男の子。津波が襲ってきた当時は、親類の男性が自宅でこの男児の面倒を見ていた。

 親類の男性は男児を頭上にかかげ、高台を目指してダッシュ。押し寄せる水や流れてくるがれきを避けつつ、男児を無事、両親のもとに届けた。

「奇跡としか思えない。たくさんの赤ちゃんが犠牲になったのに・・・」と、男児の父親。わが子の幸運に安堵し、泣いて喜んだ両親は、すでに名付けてあった男児の名前を変更することを決めた。「この子を『ツナミ』と呼ぶことにしたよ。国民誰もが絶対に忘れられない名前だ」

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