【9月30日 AFP】(写真追加)東南アジアで猛威をふるっている台風16号「ケッツァーナ(Ketsana)」は、ベトナムとカンボジアを直撃し少なくとも49人の死者を出した後、30日現在、ラオスに近づいている。

 ベトナム中部ダナン(Danang)の災害当局者によると、同国での死者数は少なくとも38人に上っており、10人が行方不明になっている。犠牲者数は今後も増えるものと見られている。ケッツァーナの直撃を受けたベトナム中部では、海岸沿いの6省で16万8585人が避難を余儀なくされているほか、多くの地域で停電しているという。

 また、ハノイ(Hanoi)の気象当局者はAFPに対し、ケッツァーナは29日午後にベトナムに上陸した後、勢力を弱めて熱帯低気圧となり、30日未明の段階でラオスに向かって進んでいると語った。

 ラオス政府によると、同国での被害はまだ報告されていないという。一方、カンボジアの政府および警察当局は、同国北東部と中部で少なくとも11人が死亡したことを明らかにした。(c)AFP/Tran Thi Minh Ha