【9月30日 AFP】(一部更新、写真追加)バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は29日、同日発生した地震による津波で大きな被害が出ている米領サモアを大規模災害地域に指定した。

 米ホワイトハウス(White House)が発表した声明によると、オバマ大統領は指定後、米領サモア支援と復興のために連邦政府による援助を命じたという。

 米連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management AgencyFEMA)は現地に救助隊2チームを送ることを決めたが、いつ現地に到着するかは不明。

 米領サモアに職員を駐在させている米国立公園局(US National Park Service)は、米領サモア・トゥトゥイラ(Tutuila)島の中心都市パゴパゴ(Pago Pago)にある同局支部が倒壊したようだと発表した。

 同局報道官はパゴパゴ駐在職員から電話で受けた情報として、同地にあるビジターセンターを5回の津波が襲い、職員は全員無事とみられるが、建物が倒壊したようだと語った。9メートルを超える津波もあったという。

 一方、サモア独立国の首都アピア(Apia)の当局者は、この地震と津波による死亡者は少なくとも36人になり、犠牲者は大幅に増えるだろうと語った。(c)AFP

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