【9月30日 AFP】映画監督のロマン・ポランスキー(Roman Polanski)氏が、1977年の淫行事件に絡みスイスで身柄を拘束されたことを受け、欧米の映画監督らが29日、同氏の釈放を求める嘆願書に署名した。フランス映画界の組合SACDが同日、明らかにした。

「われわれはロマン・ポランスキー氏の迅速な身柄釈放を要求する」と書かれた嘆願書には、約110人が署名した。ウディ・アレン(Woody Allen)氏、デヴィッド・リンチ(David Lynch)氏、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)氏ら米国の有名監督も参加している。

「フランス、欧州、米国、そして世界中の映画関係者は、この決定に落胆している」

「現代の偉大な映画製作者の1人であるポランスキー氏に敬意を表した国際的な文化イベントを、警察当局がそのポランスキー氏を拘束するために利用したことは許容できない」と嘆願書は訴えている。

 以下は、嘆願書に署名した主な人物(敬称略)。

 マイケル・マン(Michael Mann)、ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)、ペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)、ダーレン・アロノフスキー(Darren Aronofsky)、テリー・ギリアム(Terry Gilliam)、ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(Alejandro Gonzalez Inarritu)、ウォン・カーウァイ(Wong Ka Wai)、ウォルター・サレス(Walter Salles)、エットレ・スコーラ(Ettore Scola)、ジョナサン・デミ(Jonathan Demme)、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)、モニカ・ベルッチ(Monica Bellucci)、アーシア・アルジェント(Asia Argento)。(c)AFP