【9月29日 AFP】西アフリカのギニアの首都コナクリ(Conakry)で28日、軍事政権を率いるムサ・ダディ・カマラ(Moussa Dadis Camara)大統領に対する抗議デモに治安部隊が発砲し、少なくとも87人が死亡した。

 大規模な流血の事態を隠すため、デモの参加者の遺体が撤去されているとの報道もあり、国際社会の非難が高まっている。

 警察関係者によると、抗議集会が行われていたスタジアム内および周辺では、軍が発砲した後、87体の遺体が回収された。また現在コナクリの軍キャンプに女性4人を含む遺体47体があるという。

 赤十字関係者の情報では、抗議集会の鎮圧後、軍司令官が、遺体をデモのあったスタジアムからアルファ・ヤヤ・ディアロ(Alpha Yaya Diallo)軍事キャンプに移動するよう指示した。

 抗議集会は、前年12月にクーデターで政権を掌握したカマラ大統領が、2010年1月に行われる大統領選に出馬するのを阻止することを目的としていた。カマラ大統領には、国際社会からも強い辞任要求が突きつけられている。

 野党側にいるセル・ダーレン・ディアロ(Cellou Dalein Diallo)元首相の妻によると、ディアロ氏とシディア・トゥーレ(Sidya Toure)元首相もデモの鎮圧中に負傷し、その後、軍事政権が拠点としている軍事キャンプへ連行された。(c)AFP/Mouctar Bah