【9月29日 AFP】人口の6割をイスラム教徒が占めるマレーシアで、英俳優サシャ・バロン・コーエン(Sacha Baron Cohen)主演のコメディ映画『ブルーノ(Bruno)』が、「過剰な性描写」を理由に上映を禁止された。マレーシア当局が29日、発表した。

 コーエンがゲイのオーストラリア人ファッション・レポーターを演じる同作は、いくつかの国では大ヒットをおさめているが、性行為や全裸のシーンがあふれていることから、上映を禁止する国もある。

 上映禁止を決めたマレーシアの映画検閲委員会は、「性描写と反体制的な内容から禁止を決めた」としている。

『ブルーノ』でコーエンは2006年の『ボラット(Borat)』同様、米国を旅し、とあるメディアを訪問しては性行為のまねをパントマイムでしてみせたり、ゲイの恋人と乱交パーティーに参加したりと様々な騒動を巻き起こしている。

『ボラット』もマレーシアでは禁止された。

 前年以降、マレーシアではロブ・ゾンビ(Rob Zombie)監督のホラー映画『Halloween II』など5作品の上映が禁止されている。(c)AFP