【9月29日 AFP】ビートルズ(The Beatles)の名曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)」の誕生のきっかけとなった女性ルーシー・ボーデン(Lucy Vodden)さん(旧姓:オドネル、Lucy O'Donnell)が、免疫疾患のため22日に死去していたことが明らかになった。46歳。ルーシーさんを支援していた慈善団体が28日、発表した。

 ルーシーさんはジョン・レノン(John Lennon)の息子ジュリアン(Julian)さんの幼稚園時代の友人で、ジュリアンさんが1966年にルーシーさんを描いた絵がインスピレーションとなり曲が誕生した。

 ビートルズのさまざまな伝記やルーシーさんによれば、ジュリアンさんが家に帰り父親にルーシーさんの絵を見せ、「ダイヤモンドを持って空にいるルーシーだよ(It's Lucy in the sky with diamonds)」と説明したという。

 この曲は1967年のアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)』に収録されたが、そのサイケデリックなテーマと、曲の頭文字をつなぐと薬物のLSDになるということで、当時は大きな物議を醸した。しかし、LSDに関しては単なる偶然だとジョン・レノンが否定している。

 ルーシーさんが病気になった後、ジュリアンさんとルーシーさんは再び交流を持つようになっていた。(c)AFP