【9月26日 AFP】世界自然保護基金(World Wide Fund for NatureWWF)は25日、東南アジア・メコン川流域の大メコン圏(Greater Mekong)で前年、163種の新種の動植物が発見されたが、そのすべてが気候変動による絶滅の危機にひんしているとする報告書を発表した。

「Close Encounters(未知との遭遇)」と題された報告書によると、植物100種、魚類28種、は虫類18種、両生類14種、ほ乳類2種、鳥類1種が発見された。中には、鳥を餌とする歯を持ったカエルや、飛ぶというよりむしろ歩く鳥、報告書の題名の元となった宇宙人のような風ぼうを持つヤモリなどがある。

 大メコン圏はカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、中国・雲南(Yunnan)省にまたがる地域。

 報告書は、28日からタイのバンコク(Bangkok)で国連(UN)気候変動会議が開かれるのを前に発表された。12月にはデンマークのコペンハーゲン(Copenhagen)で気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が開催される。(c)AFP


【参考】WWFの報道発表ページ。報告書のPDFファイルへのリンクも(英語)