【9月25日 AFP】古代中国の思想家、孔子の生誕2560年にあたる24日、孔子の故郷山東(Shandong)省曲阜(Qufu)で新たな家系図が発表され、孔子の子孫が、改訂前の家系図に登録された人数の3倍以上の、約200万人いることが確認された。中国国営英字紙の環球時報(Global Times)が25日伝えた。

 今回の家系図には少数民族や女性、海外在住の子孫が初めて盛り込まれた。

 孔子家系編さん委員会(Confucius Genealogy Compilation Committee)によると、世界最大規模の家系図とみられる孔子の家系図が前回更新されたのは1937年で、記載された子孫は56万人だった。

 77代目の子孫にあたり、「International Confucius Association(国際孔子協会)」の会長を務めるKong Deyong氏は、「学術研究に重要なのはもちろんだが、世界中にいる孔子の子孫が祖先を見つけだしたり家族のきずなを深めるのに役立ててほしい」と期待する。

 Kong氏は、子孫に登録する上で、性別や、宗教、国籍が条件になることはもはやないとして、「多くの子孫が漢族や中国籍でなかったとしても、(子孫に)含めるべきだ。われわれは1つの大きな家族なのだから」と語った。

 孔子の子孫を見つけるために、中国、台湾、香港、東南アジア全域で集中的に調査が行われたという。

 家系図は全80巻、総ページ数は4万3000ページにまとめられている。報道によると、1人5元(約66円)払って家系図に登録したという。(c)AFP