【9月23日 AFP】フランスの国会議員らが、モデルにデジタル加工を施してより良く見せている広告やファッション写真に「ただし書き」を付けることを義務付ける法案を議会に提出した。与党・国民運動連合(UMP)のバレリー・ボイヤー(Valerie Boyer)議員が22日明らかにした。  

 提出したのは、ボイヤー議員ら50人の国会議員。法案は、デジタル処理をしたモデルの写真に「身体イメージを向上させるためにデジタル処理を施しております」といったただし書きを付けることを求めている。

 ただし書きの対象には、広告写真のほか、外箱、選挙用ポスター、美術写真も含めるとしており、違反した場合には3万7500ユーロ(約500万円)の罰金を課すことを提案している。

 ボイヤー議員は声明で、「(デジタル処理が施された)イメージは、実際には存在しない場合が多いのに、それが本物だと人々に信じ込ませてしまう。法案の目的は、ゆがめられた真実を正し、国民の健康を向上させるとともに消費者を保護することにある」と説明している。(c)AFP

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