【9月18日 AFP】サッカー元ブラジル代表のペレ(Pele)氏が17日、現アルゼンチン代表監督のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏を批判し、元レアル・マドリード(Real Madrid)のストライカー、アルフレッド・ディ・ステファノ(Alfredo Di Stefano)氏が史上最高の選手だと語った。

 マドリード(Madrid)で報道陣に対しペレ氏は「史上最高はペレかマラドーナだと皆さんは言うが、わたしにとって最高の選手はアルフレッド・ディ・ステファノだ。マラドーナは偉大な選手だが、右足で蹴ることができず、ヘディングでの得点はなかった。彼がヘディングで決めた唯一の重要な得点はハンドだったことが判明している」と話し、アルゼンチンが2-1で勝利した1986年W杯準々決勝のイングランド戦で、マラドーナ氏が審判の目を欺き、手でボールをゴールに押し込んだ「神の手」ゴールに言及している。

 8月にマラドーナ氏は、ペレ氏は南米のクラブでしかプレーしなかったが、自身は10年にわたり欧州のクラブでプレーしたとして、ペレ氏の記録を軽視する発言をしていた。

 マラドーナ氏は「彼はW杯を多く勝ち取っているが、欧州でプレーするのはまた別のことだ」と語っている。

 1953年から1964年まで所属したレアル・マドリードで510試合に出場し通算418得点を記録したディ・ステファノ氏は、2000年から同クラブの名誉会長を務めている。

 また、バロンドール(Ballon d’Or)を2度受賞しているディ・ステファノ氏は、1956年にスペイン国籍を取得している。(c)AFP