【9月16日 AFP】米下院は15日、連邦議会の上下両院合同会議で医療保険改革について演説中のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に「うそつき」とやじを飛ばした共和党のジョー・ウィルソン(Joe Wilson)に対するけん責決議を賛成240、反対179の賛成多数で採択した。

 オバマ大統領はウィルソン議員の謝罪を受け入れているが、民主党はウィルソン議員が下院での謝罪を拒んだことは非礼な恥ずべき行為で、下院の規則を維持するために正式な手続きが必要だと非難した。

 一方の共和党は、医療保険改革やアフガニスタン問題など難問が山積しているなか、けん責決議案の審議や採決は無意味で、ほかの課題の解決の妨げになるだけだとしていた。

 ただ、共和党の一部議員からもウィルソン議員は党員に謝罪すべきだとの声も聞かれた。各議員はおおむね党の方針に従って投票した。民主党で反対票を投じたのはわずか12人だった。(c)AFP