【9月16日 AFP】(写真追加、一部更新)麻生太郎(Taro Aso)首相の内閣は16日午前の閣議で総辞職した。これにより、戦後ほとんどの期間にわたった自民党(Liberal Democratic PartyLDP)政権は終わり、中道左派政府がスタートする。

 麻生首相はこの後、官邸で記者会見を行った。

 首相は約1年の在任期間を振り返り、「大胆な経済政策は実績として誇れる」と語った一方、「1年という短い期間だったが、日本のために全力を尽くした。残念ながら道半ばで退任することになった」と無念さをにじませた。

 新政権に対しては、「景気回復を確固たるものにするよう努力してほしい。テロや海賊など国際情勢に的確に対応していただくことも願ってやまない」と述べた。

 国内外に山積する諸課題に対しては、「国民の努力と政府の適切なかじ取りがあれば発展しないはずはない」と述べた。

 民主党(Democratic Party of JapanDPJ)の鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)代表率いる新政権は、大勝利を収めた衆院選から17日目となる同日午後発足する。

 鳩山代表は早朝自宅を出る際、「歴史を変えるというわくわくする喜びと、歴史をつくらなければならない重い責任と両方が交錯している」とコメントした。(c)AFP