【9月10日 AFP】(一部更新)9日、メキシコ東部カンクン(Cancun)を離陸したメキシコ航空(アエロメヒコ、Aeromexico)のボーイング(Boeing)737型機がハイジャックされ、首都メキシコ市(Mexico City)の空港に緊急着陸した。警官隊が突入し、乗員と乗客104人は全員、無事救出された。地元当局者が明らかにした。

 地元テレビは、手錠をかけられた6人が連行されていく様子を報じた。ハイジャック犯は爆発物を所持しているとの報道もあったが、フアン・フランシスコ・モリナル・オルカシータス(Juan Francisco Molinar Horcasitas)運輸相は地元テレビに対し、機内に爆発物はなかったと語った。

 その後、地元当局者は、首謀者と見られるボリビア人牧師、ホセ・マルク・フロレス・ペレイラ(Jose Marc Flores Pereira)容疑者(44)を拘束したと発表した。「メキシコが大地震という大きな危機に直面しているとの神の啓示があった」と話しているという。ペレイラ容疑者は麻薬常習者で、服役経験もあるという。

 報道によると、犯人らはメキシコのフェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領との対話を要求した。このため、カルデロン大統領は午後の会議を中止し、空港に向かったという。(c)AFP/Oscar Laski