【9月9日 AFP】(10日記事更新、写真追加)女子テニスの杉山愛(Ai Sugiyama)が9日、2009シーズン限りで現役を引退する意向を固めた。今シーズンの杉山は不調が続き、世界ランキングも低迷していた。

 全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2009)女子シングルス1回戦で敗退した杉山は試合後、NHKに対して来シーズンの見通しが立っていないことを明かしていた。

 NHKによると、杉山の現役最後の試合は東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2009)になるという。

 杉山は「例年、翌年の方針に関しては、シーズンの途中やシーズンオフ直後に決めてきました。しかし、現時点では来シーズンのことが見えていません」と話している。

 杉山は6月、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2009)でAFPのインタビューに応じ、今回が自身最後の出場になるかもしれないと明かしていた。インタビューの中で杉山は、体力の衰えにより調子を維持することが難しくなったとしている。

 杉山は、1992年にプロに転向し、4大大会(グランドスラム)シングルスでは2000年全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)、04年ウィンブルドン選手権のベスト8入りが最高、女子ダブルスでは3度優勝している。また、同選手は4大大会シングルスで連続出場最長記録(62大会)を保持している。

 1月に行われた全豪オープンテニスの女子ダブルスで杉山は、ダニエラ・ハンチュコワ(Daniela Hantuchova、スロバキア)とのペアで決勝まで勝ち上がったが、米国のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)/セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)組に敗れて準優勝に終わっていた。(c)AFP

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