【9月8日 AFP】陸上南アフリカ代表の元コーチ、ウィルフレッド・ダニエルズ(Wilfred Daniels)氏は、性別疑惑の渦中にある同国のキャスター・セメンヤ(Caster Semenya)が、第12回世界陸上ベルリン大会(12th IAAF World Championships in Athletics Berlin)の女子800メートルで金メダルを獲得する以前に、性別確認検査を受けていたことを明かした。同氏は前週、コーチを辞任していた。

 ダニエルズ氏は、7月にモーリシャス(Mauritius)で行われたアフリカ・ジュニア選手権でのセメンヤの驚異的な記録に国際陸上競技連盟(International Association of Athletics Federations、以下IAAF)が関心を示していたとしている。

 地元ラジオ局トーク・ラジオ702(Talk Radio 702)にダニエルズ氏は、「ベルリンに向かう前、キャスターはプレトリア(Pretoria)の医院である検査を受けるよう求められたが、検査に関する適切な説明が彼女にはなされなかった。彼女によると、通常の尿検査、あるいは血液検査が実施されたというが、私が聞いたところによると、行われた検査は実際には性別確認検査の一種だった」と話している。

 ダニエルズ氏は、南アフリカ陸上連盟(Athletics South Africa、ASA)とIAAFが状況を混乱させたとし、国全体がセメンヤを味方しているとも話している。

 辞任した理由を疑惑への「不快を感じる対応」としているダニエルズ氏は、「われわれが適切な指示を出さず、しっかりとした説明をしなかったため、キャスターは我慢を強いられる状況に置かれてしまった。また、われわれは彼女がベルリンを訪れた際、直面するであろうことを予期するという先を見越した行動をとらなかった。われわれはキャスターに対して善処することが出来なかった。問題への取り組みはひどいものだった」とコメントしている。(c)AFP