【9月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグのサンダーランド(Sunderland AFC)から2008-09シーズン終了後に放出されていた元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のドワイト・ヨーク(Dwight Yorke)が、現役引退を表明した。

 37歳のヨークは、マンチェスター・ユナイテッドで1999年に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を制し、在籍した4シーズンでリーグ戦3連覇を達成している。

 また、トリニダード・トバゴ代表のキャプテンとして06サッカーW杯に出場した同選手は、同国代表のアシスタントマネージャーとして指導者の第一歩を踏み出すことを発表している。

 ヨークは「スパイクを脱ぐ時が来た。まだ体調は申し分ないが、これから若返ることは無い。人生最高のときを過ごした。顔に笑みを浮かべながらしっかりプレーしていたと人に言ってもらえたら幸いだ」とコメントしている。

 また、ヨークは現役生活を振り返り「本当に恵まれていた。ロイ・キーン(Roy Keane)、ポール・スコールズ(Paul Scholes)、ライアン・ギグス(Ryan Giggs)、デビッド・ベッカム(David Beckham)、ピーター・シュマイケル(Peter Schmeichel)らプレミアリーグ史上最高の選手と共にプレーし、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督という最も偉大な指揮官の下でプレーした。わたしはいつも運が良かった。小さなカリブ海の島のビーチにいた少年が、最高レベルのトロフィーを手にするという夢を実現するチャンスを手にし、母国が初出場したW杯でキャプテンを務めたんだ」と語っている。

 マンチェスター・ユナイテッドで151試合に出場して64得点を挙げたヨークは、所属したクラブチームでは480試合に出場し147点を記録している。

 今後はW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)北中米カリブ海最終予選の残り試合でトリニダード・トバゴ代表チームに帯同するヨークは「フットボール界にとどまりたいといつも考えていた。目標は経験を積み、現役時代の日々に学んだことを活用し、いつかイングランドでチームを指揮すること」と語っている。(c)AFP