【9月1日 AFP】韓国ソウル大学(Seoul National University)のシン・ナムシク(Shin Nam-Shik)教授は1日、2005年同大チームが誕生させた世界初のクローン・オオカミ2頭のうち1頭が死亡したと、報道陣に発表した。

 8月26日にソウル動物園の飼育舎で、メスの「スヌウルフ(Snuwolf)」が死んでいるのが見つかった。

 スヌウウフは疾患などを抱えておらず、死因は感染症の疑いがあるが、同教授は「検視結果が出るまで確かなことは言えない」と述べた。また、死因にクローン技術の欠陥が関連していないかという憶測には、「突然死はイヌや野生の動物にもよくある。今回の死が大げさにとりあげられてはならない」と強く反論した。

 シン教授は2005年に世界初のクローン犬を誕生させた同大の李柄千(イ・ビョンチョン、Lee Byung-Chun)教授が率いる研究チームの一員。同チームは同年10月に、今回死んだ「スヌウルフ」ともう1頭の「スヌウォルフィ(Snuwolffy)」の2頭のメスのオオカミもクローン作成した。シン教授によると、スヌウォルフィはソウル動物園で健康に過ごしているという。

 スヌウルフという名は、ソウル大学の英名、ソウル・ナショナル・ユニバーシティーの頭文字からとった名だった。(c)AFP