【9月1日 AFP】英国の囚人たちは、入院患者たちよりも良いものを食べている。英ボーンマス大学(Bournemouth University)の研究者らが31日、このような調査結果を発表した。

 同大によると、囚人の食費は節約されているものの炭水化物が豊富であり、その栄養価はたいていの市民がとる食事よりは高いという。

 また、入院患者の場合、入院の時点で全体の約40%が既に栄養不良だが、入院中にその状態が改善されることはめったにないという。理由としては、病気による食欲低下で摂取量が少なくなりがちなこと、食事の時間が厳格に決められており、治療中などのために食事を逃してしまう場合もあること、などが挙げられる。患者が食事をとったかをチェックする人がいないことも問題だという。

 これについて英保健省は、大半の患者が病院の食事に満足していると反論している。また、急を要さない治療の場合は食事の時間に当たらないようにする対策をとりつつあると話している。(c)AFP