【8月22日 AFP】身分詐称の疑いで数か月わたりケニアに足止めされていたカナダ人女性が21日、250万カナダドル(約2億2000万円)の賠償を求めてカナダ政府を提訴した。

 スアード・ハギ・モハムド(Suaad Hagi Mohamud)さん(31)は母親に会うためにケニアを訪れた。5月にカナダに帰国するため旅客機に搭乗しようとしたところ、ケニア出入国管理当局により身分詐称の疑いで8日間拘束された。モハムドさんのパスポートは4年前に発行されたもので、口の形が写真のものと異なるように見えたことが理由だった。

 モハムドさんは前週、DNAテストで身元が証明され、ようやく帰国した。

 モハムドさんは訴状で、カナダ政府の対応のまずさにより、「アイデンティティーを奪われ、カナダ国民としての権利が否定され、ケニア当局のなすがままにされる結果となった」と主張している。

 モハムドさんは記者会見で「お金は問題ではない。同じことがほかのカナダ人の身に起こらないようにするため訴訟を起こす」と述べた。

 カナダ政府はこの件について、カナダ国境サービス庁(Canada Border Services Agency)の対応に関する調査を開始した。(c)AFP