【8月19日 AFP】今月初めに北朝鮮を訪問し、拘束されていた米国人記者2人の釈放を実現したビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領は18日、ホワイトハウスでバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記との会談や、訪朝で目撃した北朝鮮の実情を報告した。

 クリントン氏は、まずホワイトハウスのシチュエーションルーム(緊急対応室、Situation Room)でオバマ大統領と外交政策トップや情報当局幹部らに報告した。その後、大統領執務室(Oval Office)へ移動し、さらに30分間オバマ大統領と会談した。ロバート・ギブズ(Robert Gibbs)大統領報道官が述べた。

 ギブズ報道官が発表した声明によると、オバマ大統領は、「北朝鮮に4か月以上にわたって拘束されていた米国市民2人の釈放を実現するという人道的な任務を遂行したこと」に対する感謝を直接述べ、「米国人が家族のもとへ無事帰還できたことに非常に満足している」と語ったという。

 ホワイトハウスは会談の詳細は発表していないが、会談にはジェームズ・ジョーンズ(James Jones)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)のほか専門家らも出席。北朝鮮内部の政治情勢についての情報を渇望している安全保障担当者らに対し、クリントン氏が金総書記との会談も含め詳細な報告を数回にわたって行ったという。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は日程の調整がつかなかったため会談には出席しなかったが、代理でシェリル・ミルズ(Cheryl Mills)首席補佐官が出席した。また、18日にクリントン長官とオバマ氏は予定されていた会合を持ったという。

 米情報分析専門家は、金総書記の現在の考えや健康状態、政治体制の状況などについての詳細な報告を得る貴重な機会を長らく待ち望んでいた。(c)AFP