【8月18日 AFP】中国・陝西(Shaanxi)省宝鶏市鳳翔(Fengxiang)県で子どもら600人以上に鉛中毒の症状が出ている問題で、原因とみられる鉛精錬工場に住民数百人が押しかけ、トラックを壊すなどして抗議した。国営新華社(Xinhua)通信が17日、伝えた。

 この工場は、同県長青(Changqing)村にある東嶺集団鉛・亜鉛精錬公司(Dongling Lead and Zinc Smelting)。住民らは、工場に通じる鉄道のフェンスを壊し、少なくともトラック10台を破壊したが、100人あまりの警官隊に解散させられた。

 警察官の1人は、「警察が現場の治安維持に努めている」とAFPに語ったが、詳細については明らかにしていない。また、地元当局も、住民らの暴動に関するコメントを拒否している。

 長青村を含む工場近郊の2つの村では、両村に住む731人の子どもたちの血液検査を行い、少なくとも615人の血中から基準値を上回る鉛が検出されている。このうち166人が入院治療中だ。(c)AFP