【8月14日 AFP】米ウォール街(Wall Street)史上最高の巨額詐欺で禁固150年を言い渡され服役中の、バーナード・マドフ(Bernard Madoff)ナスダック・ストック・マーケット(Nasdaq Stock Market、現ナスダックOMXグループ)元会長(71)は、金融街だけではなくベッドのなかでも20年間、妻をだましてきた――。マドフ受刑者の元愛人とされる女性が書いた本が、8月中に出版される。

 マドフ受刑者との性生活のきわどい描写も含まれるとみられる問題の書は『Madoff's Other Secret -- love, money, Bernie and me(マドフのほかの秘密―愛、金、バーニーとわたし)』で、執筆したのは元愛人とされるシェリル・ワインスタイン(Sheryl Weinstein)さん(60)。

 出版社によるバックカバーの宣伝文句は「マドフとの20年間におよぶ親密な関係が終わり、彼女はすべてを失った」と売り込んでおり、25日に発売される(米国)。

 ワインスタインさんは現在までのところ、自分ではマドフ受刑者の愛人だったと述べたことはないが、6月のニューヨークでの裁判では、被害者の1人として証言した。ワインスタインさんの「彼は自分の欲望を満たすために、わたしたちを食い物にした獣。彼を刑務所の房のなかに閉じ込めておいてほしい」という言葉は、その日最も印象的な証言のひとつとなった。(c)AFP