【8月11日 AFP】(12日記事更新、写真追加、一部訂正)23日に行われるフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)第11戦の欧州GP(Europe Grand Prix 2009、バレンシア)で復帰する意向を発表していた、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)が11日、故障を抱える首の検査の結果、復帰計画を断念したと自身のブログで発表した。

 史上最多7度の年間総合優勝を誇り、2006年に引退したシューマッハは、第10戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2009)予選で負傷したフェラーリ(Ferrari)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)の代役として、欧州GPに出場し、ともすれば今シーズンの残りすべての大会に出場する見込みだった。

 しかし、シューマッハは2月にバイクレースで首を負傷しており、検査の結果、まだ完全に回復していないと診断された。

 シューマッハはブログで、前日の晩にフェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ(Luca di Montezemolo)CEO(最高経営責任者)と、チームのステファノ・ドメニカーリ(Stefano Domenicali)代表に、「残念ながらフェリペの代わりを果たせない」ことを伝えたと明かした。シューマッハは、一時復帰のためにあらゆる努力はしたが、及ばなかったと悔しがっている。

 シューマッハの復帰断念を受け、フェラーリはテストドライバーのルカ・バドエル(Luca Badoer)を欧州GPに起用すると発表した。バドエルは1999年の日本GP以来、約10年ぶりの出走となる。(c)AFP