【8月7日 AFP】甘やかされて育った上海(Shanghai)の犬たちも、バスや地下鉄に犬を乗せることを禁じるなどした新しい法案のもとに地面を歩かされることになるかもしれない。中国英字紙、上海デーリー(Shanghai Daily)が6日、伝えた。

 上海では、中流階級層の増加にともない飼い犬の数も増え、警察が前年新たに発行した犬の登録証数は16万4000に上った。未登録の犬はさらに多いとみられている。

 上海には、地面にめったに足を触れない犬もいる。ほかの飼い主に負けまいと服を着せられた犬が、靴をはいて駆け回ったり、背もたれのないいすに腰掛けた飼い主が、背もたれ付きの専用いすに座らせた犬をかわいがる様子が、上海の路地ではよく見かけられる。

 犬に街が支配されることを懸念した上海市議会の議員らは、公共交通機関やショッピングモール、スーパーに犬が立ち入ることを禁じ、犬が散歩する場所についても取り締まる法案を提出した。

 Deng Zixin上海市議会議員は、「犬の管理方法を強化しなければ、犬は飼い主を喜ばせようとも問題を起こしかねず、さらに多くの人を危険にさらす可能性さえある」と語ったという。

 上海市議会は治安当局と協力し、犬の排泄物についての飼い主の責任も特定した規則作りに取り組んでいる。

 新しい法律は、犬の積極的な繁殖も禁じたものになる可能性があるという。(c)AFP