【8月4日 AFP】ガボンの裁判所は呪術を行った容疑で前年10月から拘置されている高齢の23人を証拠不十分で釈放したと、3日の国営紙L'Unionが報じた。

 23人は前年10月、「kohng」と呼ばれる伝統呪術を行ったとして北部のウォレウ・ンテム(Woleu-Ntem)州ビタム(Bitam)で逮捕され、州都のオイエム(Oyem)で拘置されていた。

 呪術の内容は具体的には、人の頭蓋骨や血液を詰めた瓶を地中に埋めるなどの行為があったというが、全員が無罪を主張していた。

 釈放を発表した裁判所文書によると、容疑は医学鑑定で反証された。ただし、新たな証拠が発見された場合には公判が再開されるという。

 ガボンでは、多くの国民が、自然の力や超自然的な諸要素を崇拝するアニミズムを信仰している。(c)AFP