【8月1日 AFP】(一部更新)16日間のミッションを終えたスペースシャトル 「エンデバー(Endeavour)」は31日午前10時48分(日本時間同日午後11時48分)、7人の宇宙飛行士を乗せて無事に米フロリダ(Florida)州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)に帰還した。

 未明には雷を伴う風雨や霧の発生が懸念され着陸が翌日に延期される可能性もあったが、夜明け後に天候が回復したためエンデバーは降下を開始した。

 帰還した1人、若田光一(Koichi Wakata)飛行士は日本の宇宙飛行士として初めて約138日間の長期宇宙滞在を果たした。

 約4か月半、無重力の環境で暮らした若田さんは記者会見で、歩くとき少しふらふらしたが、気分はとても良いと語った。31日に46歳の誕生日を迎えた若田さんは寿司と誕生ケーキをたくさん食べたいと述べた。

 今回のミッションで国際宇宙ステーション(International Space StationISS)にある日本の実験棟「きぼう(Kibo)」に最後の主要パーツが取り付けられ、きぼうは完成した。きぼうはISSに3つある主な科学実験モジュールのなかで最大のもので、最も高い能力を持つ。

 さらに若田さんは特殊な抗菌加工をした下着を1か月はき続けるという実験も行った。30日、ほかの飛行士らとともにエンデバー内でインタビューに答えた若田さんはこの実験について「同僚の飛行士たちからの苦情は一切ありませんでした」と語った。

 また今回は欧州、カナダ、日本、ロシア、米国の計13人の宇宙飛行士がISSに滞在した。ISS計画に参加した全ての国と地域の飛行士が同時にISSに滞在したのは今回が初めて。(c)AFP/Mark Carreau