【7月27日 AFP】インドは26日、南部ビシャカパトナム(Visakhapatnam)の海軍基地で、初の国産原子力潜水艦「アリハント(Arihant、『敵を撃破するもの』)」の進水式を行った。国産原潜を保有するのは、米露中英仏に次いで6か国目。インドの軍事拡大を示す形となった。

 進水式に出席したマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相は、アリハントについて、「インドの国防軍備上、歴史的な出来事だ」と述べた。

 軍関係者によると、アリハントは今後建造が予定されている原潜5隻のうちの最初の1隻で、排水量は6000トン。85メガワットの原子炉を搭載し、海中での最大時速は44キロ(24ノット)。乗員は95人で、魚雷のほか、弾道ミサイルも装備される見込み。

 インドPTI(Press Trust of India)通信によると、アリハントは今後2年間、ベンガル湾(Bay of Bengal)で試験航行を行ったのち実戦配備されるという。

 インドはこれまで、ロシア製原潜をリースする形で使用しているほか、2005年には24億ユーロ(約3200億円)をかけ、フランスとスペインが開発したスコルペーヌ(Scorpene)級ディーゼル式攻撃型潜水艦6隻の調達契約を結んでいる。(c)AFP