【7月26日 AFP】日中あまり体を動かさない時間が1時間あるごとに、子どもが眠りにつくまでにかかる時間が3分増えるという研究結果を23日、ニュージーランド・オークランド大学(University of Auckland)の専門家チームが発表した。

 米医学誌「Archives of Disease in Childhood(幼年期疾患)」に掲載された報告で同チームは、7歳児519人を対象に、睡眠中か起きているのか、また起きている場合は動いているか、じっとしているかを監視できる装置を子どもたちの腰に装着し、睡眠パターンを調査した。

 子どもが床に就いてから寝入るまでの時間は最短で13分、最長で42分、平均は26分だった。平均睡眠時間は10.1時間だった。

 このなかで、日中体をあまり動かさなかった子どもほど入眠するまで時間がかかり、昼間に静かにしていた時間が1時間増すごとに寝入るまでの時間が3.1分ずつ増えていた。また、早く寝入る子どもほど睡眠時間が長かった。一方で、就寝時間が夜9時以降という場合や、テレビを見た時間数などは、寝入るまでの早さに影響していなかった。

 よく眠れない子どもや睡眠時間の短い子どもは、学校での成績が悪かったり、肥満児になる傾向があるため、今回の発見は重要だ。
 
 親たちはこれまで「寝る前に疲れ果てさせると子どもはすぐ寝る」ということを直感的に理解していたが、今回の結果によってそれが統計学的な裏付けを得たと研究者たちはみている。「子どもにとって体調や循環器系の健康、体重管理などのために加え、良質の睡眠のためにも身体活動が重要であることが明確になった」(c)AFP