【7月26日 AFP】09F1第10戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2009)予選で飛び散ったマシンの破片が直撃し、時速200キロメートル以上の速度でクラッシュしたフェラーリ(Ferrari)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)が、26日の決勝に出場できない見込みとなった。

 通算11勝を挙げ、2008年のドライバーズポイントでは2位だった28歳のマッサは、ブラウンGP(Brawn GP)のルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello)のマシンのリアから脱落した車体の破片の一部が直撃し、ヘリコプターで病院に搬送され、手術を受けていた。

 フェラーリは声明で「マッサはブダペスト(Budapest)のAEK病院で手術を受け、結果はポジティブなものだった。現在は集中治療室で経過観察中である。彼の状態の追加報告は日曜(26日)の朝にされるだろう」と発表している。

 フェラーリは、マッサが頭蓋(ずがい)骨を損傷し、前頭部を切って脳振とうを起こしたと発表している。

 この事故で、マッサは走行中に車体の破片が顔面に直撃して一時的に脳振とうを起こし、マシンはサーキットを斜めに横切ってタイヤバリアーに衝突。その後マッサは、医療スタッフの同伴の下で座席から担ぎ出され、サーキットの医療センターに運ばれていた。(c)AFP