【7月22日 AFP】国立台湾大学(National Taiwan University)の研究チームは21日、新型インフルエンザA型(H1N1)の世界的大流行の制御に有効な可能性がある有機化合物を開発したと発表した。

NTU-VirusBom」と呼ばれるこの化合物は、新型インフルエンザA型や鳥インフルエンザなどのウイルスを破壊し、ブドウ球菌感染などを引き起こす細菌の繁殖を阻止する。

 洗剤、エアフィルターなどの衛生用品からマスク、防護服まで多様な製品に利用できるという。

 世界的に最も広く利用されているインフルエンザ治療薬タミフル(Tamiflu)に耐性を示す新型インフルエンザA型ウイルスの変異が確認され始めた今、今回の開発は重大な意義を持つと研究チームは自信を示す。

 チームは2006年、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)の感染拡大を受けて、抗ウイルス化合物の開発を始めた。

 地元企業がこの技術を使った製品を生産中で、9月には最初の製品が市場に出るという。(c)AFP